今まで使ったことがない人にとって、
ホワイトニング用の歯磨き剤って本当に白くなるのか気になるところですよね。
「ホワイトニングができる歯磨き粉って
本当に効果あるの?」
「どんなホワイトニング歯磨き粉を選べばいい?」
今回は現役歯科衛生士の私が
『歯が白くなる理由やホワイトニング歯磨き剤の選び方』についてご紹介します♪
歯磨き粉で本当に歯は白くなるの?
結論、歯本来の白さに戻すという意味での白くすることはできます!
残念ながら、 日本では漂白できる薬剤を歯磨き粉に配合することは法律で禁止されていますので、
歯科医院のホワイトニングと同じような効果を日本製品の歯磨き粉で得ることはできません。
ホワイトニング歯磨き粉の効果あり
・食品による色素沈着
(コーヒー・紅茶・ワイン・チョコレート・カレーなど)
・清掃不良
・たばこのヤニ
(色素より粘着力が強いので除去しにくい)
ホワイトニング歯磨き粉の効果が期待できない
・加齢による黄ばみ
・神経のない歯の変色
・テトラサイクリン歯
効果が期待できない歯の色には、歯科医院で行うオフィスホワイトニングや自宅で行うホームホワイトニングをおすすめします
海外製品のホワイトニング歯磨き粉には
「過酸化水素」などの漂白できる薬剤を配合してあるものや成分があいまいなものがあり
日本人と外語人では歯のエナメル質の厚みが違うため、
使用すると知覚過敏のような痛みや歯ぐきの炎症などが起こる可能性があります。
インターネットなどで手軽に購入できますが
注意書きなどをよく読んでしっかり判断しましょう。
ホワイトニング歯磨き粉の選び方
着色を取る(食品によるもの)
⒈ 低研磨タイプの歯磨き粉を選ぼう!
炭酸カルシウム.水酸化アルミニウムなどエナメル質より柔らかく、
歯を傷つける恐れが低い研磨剤配合のものがあります
⒉ 研磨剤不使用の歯磨き粉を選ぼう!
ポリリン酸など汚れを浮かせて、落として、コーティングする成分を配合したものがあります
濃い着色を取る(たばこのヤニなど)
⒈ 濃い着色には研磨剤、清掃剤 を含む歯磨き粉が効果的!
シリカなどエナメル質より硬く、ヤスリのような働きをする成分
研磨剤の粒子が大きかったり、硬かったり量が多いホワイトニング歯磨き粉を選んでしまうと
歯の表面に傷がついて、その傷に色素が沈着してもっと着色しやすくなったり
エナメル質が削れてしまって知覚過敏の症状が現れてしまうことがあるので注意が必要です。
研磨剤入りホワイトニング歯磨き粉を電動歯ブラシと一緒に使うのは
エナメル質が削れすぎてしまうためおすすめできません。
薄い着色なら低研磨製が圧倒的におすすめです!
着色しにくい歯にする(改善)
⒈ アパタイト配合の歯磨き粉を選ぼう!
アパタイトとは、歯とほぼ同じ成分で
細かい傷やミネラルが溶け出してできた歯の凹凸を修復してくれる成分
⒉ ポリリン酸配合の歯磨き粉を選ぼう!
ポリリン酸とは、人体にも存在している天然成分で安全性も保証されています。
ステインや汚れを浮かせてはがして、同時に歯の表面をコーティング、
ステインや汚れの再付着を防ぎます
他には?
すでに知覚過敏のある方は…
乳酸アルミニウム、硝酸カリウム配合の歯磨き粉を選ぼう!
乳酸アルミニウムや硝酸カリウムとは、歯の神経に伝わる刺激を遮断してくれる成分
フッ素やキシリトールが配合されてるとなお良し!
フッ素で歯の表面の再石灰化効果を期待、キシリトールで虫歯菌の活動を抑えます
リン酸やカルシウムが配合されてるともっと良し!
リンやカルシウムで歯の深層部のミネラル補給、歯質強化を期待
シリカや炭酸ナトリウムなど研磨剤が配合された歯磨き粉は避けましょう
研磨剤は着色汚れを落とすことには優れていますが、知覚過敏を悪化させる可能性があります
乳歯のある子供さん
ホワイトニング歯磨き粉のほとんどは、永久歯への使用を前提としています。
乳歯や生えたての永久歯のある12才頃までの子供さんは、
歯の表面がまだしっかり石灰化されてなく柔らかいので傷つきやすいため、
使用を考えているなら歯に優しいものを選びましょう。
無カタラーゼ症の方
無カタラーゼ症とは、ホワイトニング製品によく配合されている
「過酸化水素」などの成分を分解するための酵素を持っていないため、
体内に入った薬剤を分解できず、口の中の粘膜が壊死してしまうなど重篤な事態になることがあります
自然に美しく、気持ちよく過ごせますように♡